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1. 曲がりブロック大組立溶接の実体アンケート結果

 

(1) 建造人員及び生産状況

? 協力会社依存度は平均43%であり社外化が進んでいる。

? 建造人員一人当たりの生産加工重量は平均9.1t/月/人であった。

? 工程別人員比率は設計13%、船殼55%、艤装31%、検査1%で船殻の35%が大組立工程であった。

? 97年度建造船種はバルクキャリア45%、オイルタンカー15%、コンテナ11%、その他27%であり加工重量は69,700t/月であった。

(2) 曲がりブロック大組立設備及び工作法

? 定盤はオフセット槍式が多く受けピッチは1×2mが平均的であった。

? 現状自動化のレベルは複雑な部材形状、部材精度不良より簡易自動溶接装置の段階で止まっている。

? 自動化の対象工作法は「バラ配材工法」とした。

? 現場調査結果より溶接部の状況は板継ぎで平均ギャップ1.2mm、傾斜角は最大20度であり、隅肉でギャップ1.8〜3.0mm、傾斜角は最大20度であった。

? ブロック製作能率は平行部の4.9m/Hに比べて曲がり部は2.6m/Hと低い。

(3) 曲がりブロック溶接の現状と将来

? 板継ぎ溶接

*片面溶接が主流であり、治具仮付け〜面内仮付けに移行中。

*面内仮付けは開先角度範囲40〜50度±5度、板厚範囲5〜50mm、ギャップ0〜5mm、最大傾斜角は前後17度、左右15度であった。

*現状問題点は、「手溶接による低能率」、「自動溶接は手直しが多い」、これに対して「レール無しの自動開先倣いで傾斜角30度迄対応出来、仮付け溶接の影響が無い自動溶接化」が期待されている。

? 隅肉溶接

*自動化のレベルは簡易自動溶接迄で立向溶接は手溶接である。

*自動溶接機の移動は吊下げ式藤棚と旋回伸縮ブームが普及。

*現状問題点は、「自動溶接機の適用は能率・品質面で効果が低い」等があり、これに対して「センシング機能、マルチアーク、経済的なロボットによる全自動装置化」が期待されている。

 

2. 3次元曲がりブロック傾斜 シーム片面溶接ロボットの開発

 

(1) 溶接方法と倣い方式

? 溶接方法は傾斜とギャップ対応に優れたC02ガスシールドによる高速回転アークによるタンデム溶接法を選択した。

 

 

 

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