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養殖の現状

?愛媛県の池養殖例

4〜6月 天然の成熟した卵をもった親エビを購入し、養殖場の近くの種苗タンク内で産卵させる。孵化・養成し、約30日後に稚エビ(約15mm)となる。

5〜7月 稚エビを養殖池に移す。アサリ、アミエビをミートチョッパーで砕いて餌とするか人工飼料を与える。1g以上になると人工飼料を与える。この間は植物プランクトン(珪藻類)を海水に繁殖させる。

10月  水温が低下し20℃を切るようになるとエビ類、貝類の餌を与える。この頃には12g以上に成長し出荷が開始される。

12月上旬 水温が低下し、13℃をきるようになると餌を与えるのを中止し、エビを冬眠状態にする。

翌年1〜2月 エビを全量取り上げ出荷完了

?宮崎県の池養殖例

4月25日 5000?の養成池に180万尾の稚魚(0.025g)を放流して中間育成をスタート。

12〜15日間 8時、12時、17時と一日3回投餌。

個体重が0.1gを過ぎた頃から10時と17時の2回投餌に切り替え順次、夕方に比重を高めていく。

個体重が0.4gを越え、昼間はほとんど潜砂状態になれば、夕方1回の投餌に切り替える。

6月15-16日 元池の密度が300g/?に。個体重1.1gのエビを電気網で捕獲し1回目の移放。移放先の放養密度は44尾/?

7月1-4日 個体重2.6gのエビをカゴ網で捕獲し、2回目の移放を行う。

7月30-8月2日 個体重3.9gのエビをカゴ網で捕獲し、3回目の移放。

8月10-12日 個体重4.7gのエビをカゴ網で捕獲し、4回目(最終)の移放。

9月11日 最初に移放した池の密度が450g/?となった時点、個体重が12.1gになった時点で間引き出荷開始。

10月上旬 間引き出荷を続ける。

10月中旬 個体重が16gを越した頃から本格出荷。

11月末まで 放養密度が330‐350g/?となるよう調整を繰り返しながら出荷

 

 

 

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