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例-(3)愛媛県宇和海下波湾における水質及び底質調査

愛媛県水産試験場は、宇和海沿岸の水質調査を行ってきており、沿岸漁場環境の長期変動を把握している。その中から、下波湾での5定点における調査資料を基に、水質環境の変遷を追跡してみる(愛媛県水産試験場事業報告4)、H4年、H5年)。

(3)-イ.下波湾の魚類養殖場の概要

下波湾は、宇和海の南端に位置する小さな湾であるが、昭和37年からブリの養殖を開始し、その後昭和46年から52年にかけて養殖規模が徐々に拡大し、平成3年には約47億円の生産額をあげている。養殖対象魚種は当初ハマチが主体であったが、昭和60年頃からマダイ養殖が急速に拡大し、平成2年を境として現在はその地位が逆転している。

漁場面積が限定されているにも係わらず、魚類養殖規模は年々拡大しており、必然的に過密養殖の傾向が強まっている。餌の販売量から推定すると、下波湾における投餌量は

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