5.3.4 共通部仕様
5.3.3で示したように、データ交換機能は以下の3つのコンポーネントから構成される。
・GPME PMアクセスサービス
・CADリポジトリアクセスサービス
・データ交換制御プログラム
本開発研究では、造船各社のCADシステムに依存しない共通部仕様として、これらのコンポーネントの仕様を策定するので、提供するCADアクセスサービスを利用し、各社CADに固有なデータの意味的変換部分をそれぞれが作成することとなる。
共通部仕様を策定するに当たり次の点を考慮した。
・5.3.2で述べた造船各社の既存CADシステムとPMDBとのマッピング結果に基づき、既存CADでの意味的変換部分の開発が効率的に行われるように、既存CADが操作しやすいデータの集合とする
・図形データの表現方法は、STEPもしくはIGESに準拠するものとする
・既存CADからプロダクトモデルへのデータを伝達する場合、高度造船CIM FLのメソッドで生成可能な情報は、メソッドを用いて生成することとし、データは受け取らない
各コンポーネントの仕様は以下の通りである。
(1) GPME PMアクセスサービス
GPME PMアクセスサービスは、特にデータ交換機能のために限定するものではなく、一般的に分散環境下でのGPME PMへのアクセス機能を提供するものであり、2.2.3で示
