したACIMリファレンスアーキテクチャのGPMEファシリティそのものである。
アクセスサービスの機能は2.2.3に述べた。
(2) CADリポジトリアクセスサービス
CADリポジトリアクセスサービスは、データ交換用の仮想的なCADリポジトリを想定し、これに対するアクセス機能を提供するものである。CADがGPME PMへ渡そうとするデータ、GPME PMからCADへ渡されるデータは、この仮想的なCADリポジトリを経由して受け渡される。
CADリポジトリは以下に示す情報で識別される。
(a) アクセス対象CADシステム
アクセス対象のデータを管理するCADシステムを特定し、「MATES-長崎」、「MACISS-千葉」,「すみれ-追浜」などとする。
(b) スキーマ
そのCADリポジトリに格納できる情報の質を特定する。具体的には、交換可能なクラス、属性、関連を規定した高度造船CIM FLに対するサブセットを特定し、設計部材スキーマ」、「配管情報スキーマ」などとする。
(c) データ名称
そのリポジトリに格納されている情報の内容(言い換えれば量)を特定する。具体的には交換対象のインスタンスの範囲を特定し、「番船名」、「番船名-ブロック名」などとする。
(d) アクセス種別
書き込みと読み出しの区別を指定し、CADリポジトリアクセスサービスでは以下の操作を提供する。いずれも、CORBAのIDLインターフェースとして定義される。
CADリポジトリオープン CADリポジトリクローズ インスタンス取得
インスタンス属性値取得 リンク先インスタンス取得 インスタンス生成
インスタンス属性値設定 インスタンス間リンク生成
(3) データ交換制御プログラム
データ交換制御プログラムは交換対象のデータの指定をユーザーから受けて、ORBを介して GPME PMアクセスサービス、CADリポジトリアクセスサービスを利用し実際のデータ交換、すなわち、高度造船CIM FLのスキーマに基づくデータ構造と仮想CADリポジトリのスキーマに基づくデータ構造との変換を行う。
実行時にユーザーが指定する内容は以下の通りである。
(a) 交換方向
PMからCAD、もしくは、CADからPMのいずれの方向かを指定する。