(2) 船殻モデルデータの交換に関する機能要件
船殻CADとPM間のデータ交換のシナリオとして以下を想定した。
(a) 既存CADで概略の基本構造が定義された後にPMへデータ転送
既存CADにおいて概略の基本構造を定義し、PMへデータを転送する。PM側の構造部材情報は基本的に白紙状態である。この段階での転送対象として以下のデータが考えられる。
・縦強度部材(外板、デッキ、ロンジバルクヘッド、ロンジ部材)
・横強度部材(トランスウェブ、トランスバルクヘッド、ガーダーなど)
・ティピカルな2次部材(ウェブスティフナ、端部ブラケット)
これらのデータを基に、PM側で初期工法検討、初期生産設計を行いながら構造部材の設計を確定させていく。
ただし、このシナリオは各社のCAD機能に依存するのでこのケースがない場合もある。
(b) PM側で基本構造に対する構造部材情報を定義した後に既存CADへデータ転送
PM側で定義された基本構造情報を既存CAD側へ転送し、詳細構造情報を追加していく。ここでは(a)で既存CAD側からPMにデータを転送した場合と、していない場合の2通りのケースが考えられる。