(c) 既存クラスとして表現するが生成方法を拡張するもの
例えばトリッピングブラケットなどは部材として表現することとする。この場合、GPME FLのクラス、メソッドが流用できるので、クラスとしての拡張は行わず、詳細構造パターンからトリッピングブラケット形状を部材として生成する機能を開発する。
(3) 部品クラスとの関係
部品クラスは主に工作情報の定義を想定して作られたものである。それで部品クラスは部材クラスから形状作成メソッドによって一括して生成され、基本的に設計変更などによる形状の操作は、部材クラスに対して実施する。従って、(2)で述べた詳細構造についても部品クラスに反映させる機能が必要となる。
4.3.3 詳細構造パターンの充実
(1) 詳細構造表現におけるパターンの必要性
一般的な詳細構造には造船所ごとに個々のパターンがあり、設計標準として定義されている。この設計標準を表現するためのパターンを詳細構造パターンクラスとして定義することにした。図4.3-6にブラケットパターンの例を示す。このように船殻設計におけるパターンは形状が相対表現で定義されたものとなっている。それで、設計変更への柔軟性があり、図に示すように構造境界の変化によって形状が再計算されるので、詳細構造の形状に関する設計者意図を反映させたものとなっている。