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/Sとなる。

造船用FLでは、EFL/SとCFLを合わせた範囲を6つのBB(Building Block:再利用が可能な関連の深いオントロジの集まり)に分けて開発と検討を行っている。以下では各BB別に造船業オントロジの概要を述べる。

(1) 共通

共通BBは4つのクラスと約200のメソッドから構成されており、製品に関する情報の中で、業務に依存しないものや、複数の業務にかかわるものを扱う。

(2) 構造設計

構造設計BBは構造設計業務を支援するPMを構築し操作するためのライブラリとして、特に次のような要求に重点を置いて構成されている。

・船殻構造設計の初期計画段階から詳細設計段階までをカバーできる

・設計初期の段階から物量情報を取り出すことができる

・設計における変更処理に対応できる

このような考え方で実現された構造設計に関するFLは、58のクラスと約2,200のメソッドから構成される。これらのクラスは、以下に示すようなグループに分類され、構造設計に関する汎用の情報(区画配置、部材の配置と形状寸法、部品の形状寸法、ブロック分割)を生成、操作、抽出できるようになっている。

(a) 設計要素グループ

区画や区画を構成する壁など船舶そのものの機能である載貨法や船型に密接に関連した情報を表現するグループ。

基本設計段階の業務の支援を可能にするとともに、構造設計の初期段階における部材定義のための情報を与えることが可能となる。

(b) 部材グループ

一つの連続した形状を持ち、製品構造の構成要素となる部材と、部材間の各種の依存関係を表現するグループ。

設計対象となる部材の配置、形状、寸法を定義して操作するとともに、ブロック分割によって部材の任意の領域をブロックと関係付けて、設計の初期の段階で物量情報を取り出すことが可能となる。

(c) 部品グループ

製品を製造するために分割した最小の構成単位である部品と、部品の組み立てのための部品間の接続関係を表現するグループ。

製品そのものの情報と部品間の情報は、部材の情報から自動的に生成される。また、部品生成後は、元の部材の変更による影響の及ぶ範囲を限定すること、そして、部品を参照

 

 

 

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