4.1.3 造船用拡張フレームライブラリ
前に述べたように、フレームライブラリの中で組立産業共通のオントロジに対応するFLをCFLと呼び、具体的な対象業務固有のオントロジに対応するFLをEFLと呼ぶ。更に、造船専用の部分に対応するFLを造船専用EFL、略してEFL/S(Extended Frame Library for Shipbuilding)と呼ぶ。
構造設計や加工・組立の分野は、EFL/Sで薄板骨構造の一品受注設計・生産製品であるという特徴を表現しており、EFL/Sがかなりの大きさになっている。一方、配管設計や生産計画・管理などは、元々業種にあまり依存しない汎用性の高い分野であるため、EFL/Sの部分は少なく、ほとんどがCFLとなっている。すなわち、組立産業において本質的な部分は全てCFLに含まれるが、それらのクラスから派生する造船業独自の部分を表現するクラス群はEFL