分離しているため、サーバーあるいはクライアントの機能を相手に影響を与えることなく自由に変更できるというメリットがある。例えば、PMから溶接長を計算するというサービスを提供するプログラムを改良し、溶接長の計算精度を上げたとすると、このサービスを利用していたクライアントアプリケーション、すなわち、そのアプリケーションを利用している作業者は、プログラムに何も手を加えることなく、知らぬ間に溶接長の精度向上の恩恵を受けることができる。
このように、リファレンスアーキテクチャで示す分散オブジェクト環境は、ネットワーク上に存在するPMやアプリケーション、更に既存システムとの連繋を汎用的な形で実現するものであり、造船の高度な協業作業を支援する基盤となるものである。