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ワイトボード機能、会議参加者間のアプリケーションデータ共有機能等を備えており、それらの機能を用いた協調作業として、コンピューターシステムのリモートメンテナンスが紹介された。

また、図面の3次元可視化やビデオコンファレンスのような動画像を業務に取り込む、いわゆるビジュアライゼーションも関係する担当者相互のコラボレーションに非常に重要な役割を果たすとの見解が、多くのプロジェクト例の説明の中で繰り返し述べられた。

(c) 海外調査のまとめ

この海外調査によって、本開発研究における今後の知識共有システム構築に関する指針として:

・トランザクションサーバーによるオブジェクトコンポーネントの効率的管理による高速でかつ柔軟なシステムが構築できる

・マルチエージェントシステムというシステムアーキテクチャ上に知的処理エージェント群を構築することができる

・人と人がコンピューターを介して知識や情報を共有することによる、効果的なコラボレーションの実現が可能である

などの知見を得ることができた。

(2) 国内外におけるCORBA適用事例調査

(a) ボーイング社

CORBAを適用して知識共有を図った例として、ボーイング社のDCAC/MRM(Define and Control Airplane Configuration/Manufacturing Resource Management)プロジェクトの資料に基づく調査を行った。概要を以下に述べる。

同社では様々なアプリケーションシステムが独立して構築されたため情報共有が非常に困難であった。その状況を解消するために、CORBAを用いて情報システム全体を大幅に更新することになった。システム構成概念図を図2.3-1に示す。

そのシステム再構築に際しては:

・市販ソフトウェアパッケージ(COTS:Commercial-off-the-shelf)をカスタマイズせずに使用する

・それぞれのアプリケーション分野で最適な製品を選択し、組み合わせて使う

・そのためのアプリケーション群はCORBA対応のものを採用する。また、既存のアプリケーションで新システムに組み込む必要があるものは、CORBA対応に部分改造する

・製品情報を一元管理する(SSPD:Single Source of Product Data)

・一元管理された製品情報は上述の市販ソフトウェアパッケージで共有される

という方針の下で、従来稼動していた400の個別システムが結局以下の4個の市販ソフ

 

 

 

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