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知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究報告書

 事業名 知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


2.3.2  知識共有実現のための技術調査

本開発研究は知識共有の実現を目標としているので、知識共有を実現するために必要なシステム要件に関する知見を得るため、海外の先端コンピューター企業を訪問して調査を行った。また、CORBAを適用して実際の知識共有実現へ向けた取り組みが各方面で行われており、これらの事例についても調査した。

(1) 先端技術動向の調査

1997年10月上記目的のため米国に海外技術調査団(団員3名と特別随行員1名)を派遣し、技術調査及び討議を行った。

訪問先は1.1.4に述べた通りで、討議の議題は知識共有のシステム構築のキーコンセプトとして考えているエージェント技術、プロセスモデル、コラボレーション等であった。

以下にその調査結果について述べる。

(a) 知識共有に関する将来の基盤技術移行についての把握

(ア) マイクロソフト社

DCOMの環境下で、互いにネットワーク結合された多数のコンピューターを並列的にトランザクション処理を走らせることのできるMTS(Microsoft Transaction Server)の調査を行った。今後の分散オブジェクトシステムでは、MTSのような並列処理による高速性の追求及び統一的なサーバーオブジェクトの管理方法が、実システムを構築するのに必要であると判断した。

(イ) SRI研究所

知的なマルチエージェントシステムについて討議を行い、そのデモプログラムを見た。エンドユーザーからの要求は一度必ずファシリテーターと呼ばれる中核的エージェントに伝達される。そこで始めて、その抽象的な要求内容が具体的に実行可能な複数の異なるプロセスに分解されて、並列実行の指令が各単機能エージェントに伝達される。その結果は再度ファシリテーターエージェントで集約され、最も望ましい結果がエンドユーザーに返される。

このように、エージェントシステムは単体の機能充実と言うより、マルチエージェントの仕組みでその知性が向上するという知見が得られた。

(b) コラボレーションのあり方

USCで開催されたCIRP国際セミナーにおいてはコラボレーションがテーマで、「人と人との情報伝達の効率や効果の向上のためにコンピューターシステムを活用する」ということが強調されていた。

その具体例の一つとして、マイクロソフト社の電子会議システムであるNetMeetingを用いたプロジェクト例がいくつか紹介された。NetMeetingはビデオ機能、会話機能、ホ

 

 

 

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