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(3) Orbixについて

(a) IDL

C++、Java、Smalltalk、Ada、COBOLへのバインディングがなされている。ただし、Javaバインディング方式は現在のところCORBA準拠ではない。これはVisiBrokerの方式がCORBAの標準に採用されたためであると考えられる。今後のバージョンでは、C及びCORBA準拠のJavaバインディングがサポートされる予定である。

(b) 通信プロトコル

単一ORB環境でのクライアントとサーバーの間の通信はベンダー固有のOrbixプロトコルで通信が行われる。複数ORB環境での通信はブリッジを介して、IIOP(Internet Inter ORB Protocol)で行われる。CORBAでは単一ORB内部での通信プロトコルについては規定していないため、CORBAに準拠した実装方式であると言える。構築したアプリケーション(クライアント及びサーバー)の通信プロトコルに何を使用するかは、コンパイル時に静的に決定される。デフォルトはOrbixはOrbixプロトコル、OrbixWebではIIOPであるが、今後はどちらもデフォルトはIIOPとなる予定である。ここで問題であると考えられるのは、サーバーが単一ORB環境での仕様を想定し、内部プロトコルを指定していた場合に、サービスを自身が登録されているORBから外部のORBに広げようとすると、再コンパイルが必要であることである。現状では、通信速度は内部プロトコルに比べIIOPの方が遅いが、将来は解決されるであろうと考えられる。

(c) ORBコア

動的インタフェースの呼び出し、動的スケルトン呼び出し及びサーバーの動的活性化すべてをサポートしている。インタフェースリポジトリへのインタフェースの登録はコンパイル時に静的に行われる。インプリメンテーションリポジトリへの実装クラスの登録も静的に行われる。

(d) オブジェクトサービス

現在、ネーミング、イベント(OrbixTalk)がサポートされている。セキュリティは現在βテスト中である。トランザクション、トレーダは現在開発中で1998年1月現在製品としてリリースされていることを確認した。トランザクションはBull社、Transarc社により提供される。CORBAで規定されているその他のサービスに関しては、ユーザーからの要求に従って順次開発する予定である。

(e) マイクロソフト環境との連携

Orbix Desktopというオプショナルコンポーネントが存在する。Orbix OLE IDLコンパイラにより、IDLからOLE Automation Serverを自動生成することができる。これによりCORBAのクライアントをVisualBasic等で開発することが可能となり、また、IDL

 

 

 

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