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?操縦モード切替えの簡便化

メーカにより操縦モード切替えの簡便化が図られ、運航員から十分容易に切換え可能と是認された。(平成9年6月)

?ジョイスティック訓練の実施

横移動時の前進推力の発生とそのキャンセルについては、運航員が練習等を通じて体得し、ジョイスティックの操縦特性について納得してもらう必要があると認識した。

内航近代化実証船の運航計画は製鉄所の生産スケジュールによっており時間的余裕が少ない。運航員のジョイスティック訓練の時間を確保することは難しいが、船主の努力により、運航スケジュールの合間に各運航員の乗船期間中に適宜訓練時間を設けることができた。

図4-2-4にジョイスティック操船の訓練風景を示す。(平成9年12月実施)

当該運航員(船長)は訓練を通じて、従来の着離桟操船方法までは至らないものの、ジョイスティック操船の特性を体得できる見通しが得られた。また、練度を向上させるためには、状況の許す限り積極的に使用していくことが必要であると推察される。本来、ジョイスティックによる操船は使用しない場合とは操船方法自体も違ってくるものであるから、シミュレータ等で操船法の開発をしたり、慣れて工夫をしたりすることが必要になる。欧米の経験では、ジョイスティックは慣れると操船の容易化や精度を向上させると評価されている。

図4-2-3にあるように当該運航員(船長)は訓練の後の運航でジョイスティック操船を積極的に実施した。図4-2-5から図4-2-8に実運航でのジョイスティック操船例を示す。

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