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(3) バウスラスタの有効性

バウスラスタは、船首の制御に有効なアクチュエータである。図4-2-2にバウスラスタによる針路維持の様子を示す。この例は船尾係留するために岸壁に対して垂直な姿勢を維持しながら後進している状況である。バウスラスタは正転・逆転して針路を良く制御している様子がうかがえる。

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4.2.2 アクチュエータシステムの使用

(1) アクチュエータシステムの使用実績

図4-2-3にアクチュエータシステム(ジョイスティック)の使用実績を示す。図の縦軸は、出入港時間(ここでは離岸後および着岸前に12ノット未満で航進した時間とした)に対するジョイスティックを利用した時間の割合を示している。

アクチュエータシステムについては、平成8年度での建造時の性能試験において基本的な動作状況が確認されたことから、運航実務においても頻繁に使用されるものと考えられていた。

しかし、図4-2-3にあるように10月までの運航員ではほとんど使用されることはなかった。

 

 

 

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