(2) 避航支援機能の使用実績
図4-1-11に月別(運航員別)の避航支援機能の使用実績を示す。避航支援機能は、ARPAによる他船の捕捉を前提としているため、あわせて図4-1-12にARPAの使用実績を示す。
図に示した避航支援機能の使用率ならびにARPA機能の使用率は、航海時間に対する避航支援機能、ARPA機能の使用時間の割合を月毎に平均したものである。
船位誘導と同様に運航員によって避航支援機能ならびにARPAの使用状況に大きな差がみられる。
平成9年5月では、メーカによるインストラクションが行われているが、避航支援機能のその後の使用率は低いものとなっている。ただし、ARPA機能の使用率は7月、8月に8%前後、9月、10月に2%前後と変動しており、避航支援機能の使用率の変化傾向と一致していない。これは、ARPA機能は使用されているものの、避航支援機能は使用されていない状況があると判断される。
11月以降では、避航支援機能とARPA機能の使用率は増加傾向を示している。