B.機関室
機関室近代化の目標
?省力運航を可能にするために、機関室はMO仕様とし、通常運航時にはブリッジからの監視と操作で対応できることとする。
?主要なサブシステムは可能な限り独立型のモジュール形式とし、標準化、量産化、工場内製作化を進め、コスト低減、信頼性の向上、保守の容易さを実現する。
?モジュール化に対応した機関室構造方式を採用するとともに、上部への振動と騒音の伝搬を軽減する。
?主機関は、A重油専焼化し長期間無開放運転を可能とするために、新素材や新技術を採用するものとし、安全性の向上を図るとともに航海中の無保守化を実現する。
?機関室内にビルジを発生させない機関や機器の採用に加え、ビルジ専用配管を設け、機関室タンクトップのドライ化を図る。
機関室の近代化仕様
?機関室システムのモジュール化
サブシステム毎に標準仕様のモジュールとする。
各モジュールは工場内製作され、搬入、据え付けする。
各モジュールは完結型とする。
モジュール単位で信頼性向上を図る。
主機関に潤滑油熱交換器および予備潤滑油ポンプを搭載し、サブモジュールとする。
?近代化に対応する主機関の機能
A重油専焼とし、事故防止および保守の容易さを図る。
主機関自身が長期間無開放運転しても、信頼性や安全性が損なわれないものとする。
停電時でも、自動停止しないシステムを採用する。
故障診断(検出)が出来る要素を具備する。
?運転のMO化
機関システムはMOレベルの自動化仕様とする。
ブリッジ内でのモニタリング、リモートコントロールを可能とする。
可能な限り、ディジタル型分散型制御を採用する
?建造、保守の容易化
保守保全のしやすいように上甲板に開口部を持つ設計とする。
モジュール単位の交換によるオーバーフォールも可能とする。
空間集約度の向上により、モジュール周囲へ空間を確保する。
?乗組員に馴染みやすい機関システム
乗組員の適応の容易な標準化モジュールで構成する。
操作の容易な配置を行う。