カーテン式、衝立式ともフェンスを水中で垂直に保持するための支柱及びバラスト、各スパンを連絡するためのコネクタ、曳航ポイント及びアンカリングポイントを有している。
オイルフェンスによる流出油の包囲・誘導能力については、フェンスに直角に作用する1ノットを超える水流に抗して油を保持することはできない。これは、強い水流による越流だけでなく、乱流によるくぐり抜けにも起因する。このためフェンス側面は突起物等がなく一様であることが望ましい。
また、これらのタイプとは別に網や布地をチューブ状にして、中に合成あるいは天然の油吸着剤を詰めて使用する吸着式オイルフェンスがあるが、これには吸着材以外の補強材や浮体を必要とし、油が浸透したオイルフェンスの取り扱いや処分に問題が生ずることがあるため、通常水流が弱い水域で薄いフィルム状の油を回収する場合に用いられる。