を購入、設置している。現在これらのシステム6基がMSRCのサービス地域に設置されている。分散処理剤については、MSRCは産業界と協力し、この機能に対する適切な基盤整備の検討を続けている。
要約:現在のMSRC
現在のMSRCは、1990年の組織形態に対し、本質的な変革が行われた部分と、殆ど変革の行われていない部分がある。当社は、現在でも専用且つ緊急用の対応能力の提供を主目的としているが、顧客指向の業務も多く取り入れてきている。
これらの変革の主要点は、下記を含む事業計画の発展である。
* 経済的効率の導入
* 顧客の総合的な満足の提供
* 堅実な外部評価の向上
しかし、プリンス・ウイリアム湾の事故から8年以上が経過しており、時の経過と共にある程度の忘却が生じ、又規制環境の軟化によって米国の全国的な対応基盤整備が徐々に蝕まれていく可能性がある。MSRCは顧客の環境保証に対する変化し続ける要求に適合を図っていく所存である。
討論
工藤: 16隻の油回収専用船を保有だということですが、兼用船でないとすると、普段は乗組員の方は何をしているのでしょうか。
トーンショフ: 平時、すなわち油濁事故がない場合には、乗組員はいろいろなことを行っています。まず第1に船舶の保守・修理作業や、在庫表に載っているいろいろな資機材の保守・修理を行っております。
それから、かなりの時間と費用をかけて油流出対応要員の訓練もしています。更に、かなりの時間と費用をかけて顧客の訓練も行っています。米国では法律で求められているのですが、顧客が最初の対応計画を立て、その対応計画の必要不可欠な部分として流出油回収組織をつくって訓練しておかなければなりません。そういう訓練は我々がやります。そういう訳で乗組員は、いつも非常に忙しいのです。
ミアーンズ: MSRCは海岸線の浄化という方面で、どの様なことを行っているのでしょうか。在来の手法を使っているのか、それとも代替的な手法も併せて活用しているのでしょうか。
トーンショフ: 計画のガイドラインのもとでは、海岸線の浄化能力に対しても契約することを義務づけています。かつては海岸浄化というのはMSRCは行っていませんでしたが、顧客サービスを向上させるということで、今はこの能力も提供しています。
講演でも申しましたように、海岸線の浄化は非常に労働集約的なもので、往々にして非常に長い時間がかかる作業でもあります。我々はSTARと呼ばれる一連の下請けと提携しております。そして、約6,000人と契約を結んでおり、彼等は油流出事故対策の訓練を積んでおり、米国の健康及び安全面での規制を十分クリアしている油流出対応のベテランです。そして、米国沿岸警備隊