われわれは今、多様な経済を持った国について論じている。ブラジル経済は、世界第8位の規模であり、世界一の穀物生産国である。時流に遅れず世界市場で競争していくために近代化を進め、ゆくゆくは組織的な工業の中心地、サービス提供国になろうという国である。また、大陸的規模の国土と安定通貨の国でもある。通貨安定により、国民を上げて再び他国と発展を競い合える望みが出てきている。
日伯港湾の比較研究によって、類似性があってブラジルでも開発できそうな港湾プロジェクト、特に、現在港湾・都市周辺地区の近代化に注力しているリオデジャネイロ市港において実施できそうなプロジェクトに関する情報を、収集する望みが湧いてきた。さてそれでは、ガンボア埠頭の旧港地区一帯のウォーターフロントプロジェクト用地に、話を移そう。再開発の対象となっているのは、ダウンタウンに位置する面積100万平方メートルを超える規模の地区である。