・この地方では唯一大型船の碇泊が可能な水深があり、港湾区域内も貨物の効率的取扱いが可能で、後背地へのアクセスもよい。
・港湾区域の面積が広く都心から離れているため、環境面の影響も最小限に抑えられる。
リオデジャネイロ港の改修
・再開発計画の対象となっているのは、リオデジャネイロの都市部100万平方メートルの区域である。
・手つかずで放置されている「眠れる宝」が、巨大な経済的、文化的、観光的価値を持つ区域に生まれ変わることになる。
リオ港湾プログラム
・三つの核をつくる
1. 中心:特別都市区
2. 住宅:商業、レジャー、サービス
3. 多目的
2. マウア埠頭プロジェクト
・リオデジャネイロ市の中心部にある、100万平方メートルにもおよぶ広大な区域。マウア埠頭プロジェクトの区域内には、延長3キロの海岸線がある。
「ビーチで優しく、あるいは岩場で激しく、陸と海が出会う時。それは自然が最も美しく、最もエキサイティングで、最も力強い姿を見せる瞬間だ。
リオデジャネイロ市では、不適切な都会化によってこういう瞬間が失われてしまった。
リオっ子たち、特に都心部の人々は再び海に注目するだろう。海とのふれあいは、ビジョンのない都市の拡大がすすむにつれて徐々に奪われてきた喜びである。
これまでの土地利用の仕方を変えることのできる介入法として、重要な意味を持つこのマウア埠頭プロジェクト。その認識のうえに立った提案内容は、強いビジュアル的インパクトの創出であり、この事業をリオデジャネイロにふさわしい建築上のマイルストーンとしていくことである。
それが地域再生の意志表示となり、多重効果をもたらす。ここを皮切りに都心部全体を大々的に再活性化していくのだということが、世間に浸透するだろう。」
〈プロジェクト提案〉
A 都市計画専門家/建築家的視点
・文化、娯楽、レジャー色の濃い大規模な建築物群を配して、都心部および都市そのものに対して大々的な介入を行う。
・機能面および建築学的見地から見て美的にも技術的にもすぐれたプラン。目玉は、金属のネットが波状の薄雲のように覆うジオードである。
・船客の乗降地を4番倉庫に移す。現在の埠頭は将来的にはプロムナードになる予定で、乗降客がそのプロムナードを通るようになれば、ブロック全体の日常の使用の妨げになることもない。
・建築物をボリュームの異なる二つの群に分けて、現在この地域にある主要建築物と量的に釣り合うようにする。
1. マウア埠頭の現在の位置に、横方向の建築物群。これは、コンベンションセンター、娯楽センター、ショッピングセンター、野外劇場、マリーナ、ジオード(特別な上映会のための球状の講堂)などで、広いハプニングプラザの上に建設する。