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・セベテイバ港は、将来ブラジルの主要コンテナハブ港となる要件をすべて満たす唯一の港湾である。

・19港湾のうち15港湾を結ぶ鉄道網がある。その多くは状態も良く、大量の貨物輸送にも十分対応できる。

・またブラジルは、空港の数において世界第3位。

・盆地地域の開発には良い条件がそろっている。(パラナ/パラグアイ川、ティエテ川、ラゴアスドスル、サンフランシスコ川、アマゾン川流域全域)

・充実した倉庫網。ただし、道路、鉄道、河川および海上輸送関連の投資がある程度必要。

 

港湾の近代化

・1993年2月に施行された連邦法第8630号は、いわゆる「ブラジルコスト」を引き下げて国際競争力をつけるために行われるブラジル港湾民営化のための法律である。

 

都市再開発(REVAP)

・1993年に施行された第8630号法は、港湾の業務区域として全く利用されていない港湾区域の活性化プロジェクトを企画推進していくための法的裏付けとなった。

・この法令は、実のところは港湾の新しい収入源確保が目的であった。

・広大な港湾区域が再開発の対象となっている。その主な理由は、

1. 荷役システムの変化により、港湾設備が時代遅れになってしまった。

2. 都市化の圧力が港湾区域にもおよぶようになり、ビジネス関連の需要がある現在、こういった区域をモデルチェンジして新しい港湾業務区域として使うというのは、もはや現実的ではなくなった。

・REVAPは1993年11月にできた。その背景には、都市の歴史は港湾およびその周辺地域から始まったのであり、その区域を再活性化すれば都市自体も活性化できるという認識がある。

・都市部で、港湾周辺区域を再評価し、公の資産を守り、新たな雇用を創出しつつ新たな効果的収入源をつくり出す。

 

南東地域、インフラとリオデジャネイロ港

・リオデジャネイロ港に通ずる鉄道は、既に民営化されている。

・中でも最も重要なのは、ゲージ1.6メートルの、リオ/サンパウロ/ベロホリゾンテ線である。この線が結ぶ3都市は、ブラジルで最も産業と人口が集中している都市である。

・狭軌はマーケットが独自であること、ルート、キャパシティの小ささなどから、代替え案が第二案として浮上している。

・鉄道は膨大な貨物量を扱うのに十分なキャパシティがある。

・この地域の道路網は密だが、メンテナンスが十分でない。ただし、1997年、1998年には民営化により道路ネットワーク全体が大幅に改善される。

・リオデジャネイロ川には主要港湾が2つある。リオデジャネイロ港とセペティバ港である。両港とも、民営化によって拡大・近代化の道を歩んでいる。

・民営化の方法はターミナルのリースで、現在実行中である。

 

セペティバハブ港

・セペティバ港は、大量の貨物を取り扱えると同時にメルコソル地方(南米南部)全体のハブ港となりうる南東部唯一の港湾となるであろう。

 

 

 

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