(ワークショップレジメ)
アイルトン・コスタ・シャビエル
リオデジャネイロ埠頭公社
エンジニアリング・開発ディレクター
リオデジヤネイロの港湾と都市
1. プラジル、リオデジャネイロと港湾
地球規模でみた地理的位置づけ
・リオ港は、人口分布上も経済面でも南アメリカの中心。
・リオ港は、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアいずれのマーケットからも同距離にあるという点で、競争力のある港湾である。
・したがって、流通コストが製品価格に反映される場合、リオ港の後背地で産する製品は非常に競争力があるといえる。
・物流量の増加、インフラの民営化によって、流通コストはさらに低く抑えられる。
ブラジルの開発、その経済的・社会的側面
・南アメリカの国々はすべて民主主義国家であり、政府は国民の選挙によって選ばれる。
・政治的に安定しているため、政治が原因で経済が変動することはまずない。
・国境は、歴史上、そして各国の民族性という点でも既に確定している。
・ブラジルはカトリック国と思われているが、実は教派を越えた世界教会主義の国である。
・植民地時代にさかんに民族の混合が行われたため、国民はみな平和的で、民族的争いはない。
・急進派がいないので、テロもない。
・ここ3年間、政府は「プラノレアル」を遂行、インフレ率を年間10パーセンに引き下げることに成功した。
・民営化プログラムの成果として特に挙げられるのは、インフレの主要ベクトルのひとつである財政赤字をコントロールできるようになったこと。
・民営化された部門の主なものは、製鉄、石油化学、エネルギー、通信、道路、鉄道、港湾、造船、倉庫、そして都市交通である。
・生活水準の向上、平等な富の分配、新らしい消費者層の創出。
・医療や教育といったプログラムへの投資が優先的。
・ブラジルはラテンアメリカでダントツに大きなマーケット。
・他の南アメリカ諸国とのGNP比較。ブラジルのGNPはアルゼンチンの約3倍である。
・国土は広く、成長の余地も大きい。農地も工業用地も十分にある。
・世界の食糧供給国として重要な役割を果たしている。
・特に砂糖、果物の供給国としては世界一である。
・穀物、コーヒー、食肉の供給においても世界有数の国である。
・現在は、自動車産業の世界有数の拠点となりつつある。
輸送インフラ
・人口は沿岸部に集中しており、ほとんどの商品は大西洋沿岸の19の港湾のいずれにも容易に運ばれる。
・ブラジルの道路網は世界有数の規模。
・沿岸部の重要地点には、水深の深い港湾がある。
北部:イタキ港―マラニョン州
北東部:スワッペ港―ペルナンブコ州
南東部:セペティバ港―リオデジャネイロ州
サンセバスチアン港―サンパウロ州