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北海の貨物フェリー市場での競合会社は他に、ベルギーへのフェリーを運航しているコベルフレット社である。北海のトレーラー市場では、19パーセントのシェアを確保したと推定されている。

全体として明らかなのは、英国のフェリー市場では比較的少数のフェリー会社がかなりのシェアを占めているということ。特に目立つのが、イギリスのP&O社とスウェーデンのステナライン社の二社である。表13は、英国の主要フェリー部門、つまりイギリス海峡、アイリッシュ海、北海の3部門において、P&O社とステナライン社がそれぞれ持っている推定市場シェアを示したもの。したがって、英国のフェリー市場全体(ノース海峡ルートを例外として、英国国内ルートを除く)に対する両社のシェアを表しているといってよい。

1996年のP&O社とその子会社による輸送量合計は、旅客129万人、乗用車230万合、卜レーラー190万台と推定されている。英国のフェリー市場全体に占める割合はそれぞれ、35パーセント、34パーセント、45パーセントである。このことから、P&O社は英国の旅客フェリー市場の3分の1以上、貨物フェリー市場の半分近くを持っていることになる。

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ステナライン社の旅客輸送量合計は、おおむねP&O社と同じである(ステナライン社がアイリッシュ海市場で強いのに対し、P&O社は海峡市場で強い。北海では両社ほぼ互角である)。1996年、ステナライン社は英国の全ルート合計で、旅客1190万人(英国市場の32パーセント)、乗用車220万台(同32パーセント)、トレーラー63万5000台(15パーセント)を運んだと推定されている。トレーラー市場ではステナライン社がP&O社にかなり水を開けられているとはいえ、この二社で持っている市場シェアは実に大きい。1996年には両社合計で、旅客フェリー市場の67パーセント、乗用車市場の66パーセント、貨物トレーラー市場の67パーセントを占めていたと推定される。言い換えれば、英国のフェリー市場全体の実に3分の2である。

 

 

 

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