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分析の範囲を上位10港(ドーバーとフィリクストーを含めて)に広げてみると、1992年には、それら10港で合わせて1390億ポンドもの貿易を扱い、英国の海港経由の貿易全体に占める割合は約80パーセントにものぼったということがわかる。したがって、先進国の貿易はその総額の約80パーセントはユニット化輸送によるという仮説は、英国の海港に関する限り、多かれ少なかれ当たっている。

以上、ヨーロッパ市場に向けて英国の貿易が近海・短距離に立ち戻ってきていることもあり、入港船舶数という点でも輸送貨物の価値という点でも、フェリー部門がいかに重要かが十分わかる。英国の海港と輸送業に関する限り、また英国一般においても、フェリー部門は今日の輸送部門の中で最も重要といえるのではないだろうか。そして、おもしろいことに、そしてまたやや残念なことに、フェリー部門は最も研究が遅れている分野のひとつともいえるだろう。フェリー関連雇用という面でのインパクトも、他の主要輸送部門に比べて大きいと思われるが、それについてもさらに調査しなければならない。

 

3. フェリールート

 

英国のフェリールートの分析を進めるにあたり、4つの特定産業区分もしくは領域を取り上げる。フェリーサービス活動を、3つの主要国際活動領域についてフェリー会社別に分析していく。その3つとは、イギリス海峡ルートとアイリッシュ海ルート、北海ルートであり、これらに加えて主要な国内フェリールートをみていく。各ルートの推定輸送量を出すために用いたデータは主に二種。

 

 

 

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