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(ベアード氏)

大きい形のものもありますし、高速の双胴船も出てきています。当然双胴船になるとビームが普通のものより広いので、それに見合った港湾設備が必要になります。通常はランプが両サイドにあるのが普通ですが、ステナラインの船の場合はランプが4つあります。ビームが14mもあり、ポストパナマックス型の船舶と同じぐらいです。ですから特性のリンクスパンが必要です。双胴船になると従来型よりも幅が広く、長さが短く、高さが低い形になりますから、それをつなぐ岸の設備も違ったものが必要になりますし、法的な規制に違いが出てくる場合もあります。というのは、双胴船は航跡が普通の船より大きいので、ほかの船に及ぼす影響が大きいので、港に近づくときに、ここからスピードを落としなさいという地点が普通よりもずっと沖になります。そういう法規制面での違いが必要になる場合もあります。

(質問)

ちょうど3週間ぐらい前にヨーロッパに行ったとき、ステナラインのHSSでイギリスのハリッチからオランダのホークまで乗りまして、非常に快適なクルーズを経験させていただきましたが、驚いたのが、施設が豪華で、中にレストランが幾つかあるし、カジノもあるし、子供の遊技場のようなのもあるし、これで採算が取れるのだろうかと心配になりました。競争相手は先ほどのトンネルと飛行機だろうと思いますので、料金的に高くできないし、事実高くなかったと思いますが、それに対してあれだけの豪華な設備で、しかも乗務員もかなり置いていると思いますので人件費もかなりかかる、速度も早いので燃料費もかかる、その辺、フェリー会社、高速船会社の経営状況は良好ですか。

(ベアード氏)

ステナライン社は過去2年間大赤字を出しています。燃料はスピードによって変わってきます。1時間当たり7トンから12トンぐらいだと思いますが、早く走る場合は20トンになるかもしれません。恐らく最適スピードというのがあるのでしようけれども。ガスタービンが4基あり、燃料効率を考えてのことだと思いますが、3基を使っている状態です。しかし、年間の燃料費の予算は2,000万ドルしか取っていません。料金は、航空チケットが非常に安く売られている関係で競争が非常に激しい。幾ら早く走るからといって、従来型のフェリーより高い料金は請求できない状況です。投資額は、HSSの船自体に1億ドルの投資がされています。それに加えて、ビームの非常に広い、4つもランプのある船ですので、当然ターミナルの形も変えないといけないので、こちら側と目的地側のターミナルにそれぞれ2,000万ドルを投資しています。合計で1億4,000万ドルの投資をしていて、それにプラスして、新しいタイプの船なので、乗組員にトレーニングを施さなければいけないのでトレーニング料等も入っています。ちなみに、乗組員は合計37名、そのうち8名がマネージメントを担当しており、29名はお客様へのサービスに当たっています。

(質問)

2年間大赤字で、今後経営上は、このまま続けていけばうまくいくというふうに会社は考えているのでしょうか。

 

 

 

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