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これはなぜかについては、これから調べていかなければいけない点ではないかと思いますが、一つ考えられますのは、イギリスにとってヨーロッパは単一のマーケットになるべき国であり、現在イギリスのヨーロッパ大陸との貿易額はうなぎ上りに増えています。イギリスで生産してヨーロッパ市場に売りたいという多国籍企業(自動車、電子関係企業、幾つか日本企業も入っている)にとっては、輸出のための拠点(プラットホーム)としてイギリスがあるという位置づけになっているかと思います。

(質問)

手続などはほとんどないのですか。

(ベアード氏)

単一マーケットであるという意味においては関税もありませんし、全く国内と同じような形でヨーロッパ大陸に輸出入ができます。そもそも単一マーケットにしようというのは、市場を自由化して貿易を振興することが目的です。国内輸送になるとコンテナよりトラックが主になるので、フェリーが重要になります。

(質問)

表11で、フェリーの分類として多目的、高速、RORO、ローパックスと書いてありますが、日本の分類ではRORO船は貨物専用でフェリーとは別で、法律の体系も別になっています。イギリスではRORO船、またローパックスというのはどういう船かよくわからないので教えていただきたいのですが、これもフェリーの一部と考えられているのでしょうか。多目的、高速、RORO、ローパックス、この分類の基準を教えていただきたいと思います。

(ベアード氏)

ローパックスというのは基本的に貨物船で、ある一定の人数だけ乗客を乗せることができる船のことを言います。乗せることのできる乗客数はヨーロッパでは一般的には500人ぐらいですが、国によっては200人とか、もっと少なかったりもします。それに対してRORO船というのは乗れる人員は20人と決められていますので、その点でROROとローバックスは違います。多目的というのは、文字通り、トレーラーでも、キャラバンでも、旅客でも、何でも乗せられる船のことです。多目的船はROROやローバックスよりもサービスのクォリティーが高い場合が多い。ショップがあったり、船上で映画が見られたり、乗れる乗客の数も最も多い。主に旅客を扱うのが多目的です。

(質問)

高速というのは最高何ノットですか。

(ベアード氏)

今イギリスにある高速船で一番早いのはステナライン社の持っているHSSタイプで50ノットですが、サービススピードは40ノットです。乗客1,500名、トラック50台を載せられる船です。スライドを持ってきていますので、もしご希望であればいつでもお見せいたします。

(質問)

日本では、早いフェリーは、日本海、小樽、敦賀、舞鶴の間で就航したもので、最高30ノット(マキシマムで)が一番早い。ヨーロッパ大陸とイギリスを就航しているフェリーの形について、新しいタイプの船の形、高速化とか、船のタイプの方向性とかあると思いますが、新しい船が港のバースの長さ、水深などへの要請というのはどのようなことか教えていただきたいと思います。

 

 

 

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