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また、表の右端に書いてありますが、もう一つの指標として旅客がどれぐらい増えたか、これも同じ時期で約3分の1増えています。

表2は英国の主要港湾が書いてあります。最初に名前が挙がっているのがドーバー港です。イギリスの貿易パートナーの主な国であるフランスとの間のフェリー・ルートが出ている港です。旅客の方を見ていただいてもドーバー港が重要な位置を占めているのがおわかりいただけると思います。国際線の旅客数の約2分の1がドーバーからになっています。ドーバー港は海峡トンネルと競合している港です。

表3は'95年の船舶入港数を示したものです。95年のすべての英国の港湾に入港した船舶のうち55%がフェリーです。これでフェリーがいかに重要であるかがおわかりいただけると思います。このように、明らかに船舶の活動の意味においてフェリーは重要です。

図1で輸送をモード別に見ますと、いまだにバラ貨物が大勢で、トンで言うとユニット化貨物は約20%しかありません。価格、価値で言うとトレーラーが大きな位置を占めています。バリュー別の分け方ですが、ここではトレーラー44%となっていますが、これを含めてフェリーで運ばれたのがどのぐらいかというと、50%にのぼっています。

つづりの最後についている地図をご覧ください。主要なイギリスの港湾が示してあります。主なルートで見たときの領域は、アイリッシュ海、北海、イギリス海峡の3つです。イギリス海峡の2大港はドーバーとポーツマスです。両港ともフランスとの貿易を行っています。イタリアとの貿易、スペインとの貿易もフランス経由になっていることが多い。北海の主要港はフィリップスストー港、ハリツジ港、ハル港、グリンスビー港です。ここからはオランダ、ベルギー、ドイツ、スカンジナビアとの貿易をしています。アイリッシュ海には3つの路線があり、(コリダーという言葉を使っていますが)南、中央、北です。南ルートはイギリスとアイルランドの貿易のみならず、アイルランドとヨーロッパ大陸との貿易にも使っています。ここで一つイギリスと日本との大きな違いがご覧いただけると思いますが、つまり、イギリスのフェリー・ターミナルは国際貿易に向いています。

表9はフェリー路線の数を示したものです。ドーバー海峡では7路線、西海峡では8路線、アイリッシュ海では13路線、北海では22路線です。北海にはほかにもたくさん路線があるかと思いますが、国内線を除くとこのような数になります。この表だけを見ますと、この業界は細分化されていていろいろな会社が参画しているかのように一見見えますが、実際フェリーを運航している会社は大きなグループの1子会社という形が多いので、この業界は非常に集中している状態にあります。

表10で主な会社のシェアを見てみますと、イギリス海峡で一番大きい会社はP&Oで、その市場シェアは実に40%です。P&O社はアイリッシュ海では比較的シェアが小さいですが、北海では大きなシェアを持っています。その次に大きな会社はスウェーデンのステナライン社です。この会社はイギリス海峡、アイリッシュ海、北海、すべてのルートでかなりのシェアを持っています。同じことが貨物についても言えます。表の右端のトレーラーの欄を見ていただけばわかりますが、P&O社はイギリス海峡で51%のシェアを持っています。このシェアを考えるとき、イギリス海峡トンネルは別として考えています。ステナライン社は貨物においてもP&O社より少し小さいシェアになっています。

表13をご覧ください。イギリスのフェリー市場全体と比較してどうかというと、P&O社はシェアにして35%、ステナライン社は32%、この2社で67%ものシェアを持っています。

 

 

 

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