日本財団 図書館


た。

(2) 視野周囲長(角度)

面積と同様に、24歳まで、25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳、40〜44歳、45〜49歳、50〜54歳のそれぞれの群について、動的視野の周囲長を角度(単位:ラディアン)で表示し、I/4、I/2イソプターおよび盲点の上〜3回目における測定値の平均および標準偏差をそれぞれ表5、表6、表7、表8に示した。24歳までおよび24〜29歳においては、5年6カ月の平均観察期間内でI/4、I/2イソプターおよび盲点の周囲長に有意な減少は認めなかった。30〜34歳および35〜39歳においては6年2カ月の平均観察期間内で、30〜34歳の群でI/4、I/2イソプターともに3回目の周囲長が1回目および2回目とでpaircd t‐testにより有意差が認められた(P<0.05)。35〜39歳の群では観察期間内に有意差は認めなかった。35〜39歳群、40〜44歳群、45〜49歳群、および50〜54歳群においては、いずれの群も7年4カ月の経過観察期間内においては周囲長に有意な減少は認められなかった。

2) 青錐体系感度

有石水晶体眼におけるB/Yの測定結果を、年代別ならびに測定部位別に図1に示した。縦軸は、感度(dB)であり、横軸の測定部位(Eccentricity)は中心部(0)からの度数を表したものであり、各測定部位ごとに年令別の感度が示されている。中心窩0度、中心外3度、9度、15度、21度、27度における20、30歳代の平均感度はそれぞれ25.3、26.8、25.7、20.2、19.4、17.0(dB)であった。同様に、40、50歳代においてはそれぞれ22.9、23.1、22.4、18.5、16.9、12.6(dB)であった。60歳代では20.7、21.9、21.9、16.7、15.0、9.8(dB)であった。70歳代では17.8、18.8、20.0、16.1、14.8、8.3(dB)であった。80、90歳代では16.0、17.1、16.4、12.3、H.3、2.3(dB)であった。すべての年代において、中心外3度で感度は最良であり、中心外に向かうに従い低下する傾向が示された。また、すべての測定点において年齢が増すに従い感度が低下していた。

眼内レンズ挿入眼におけるB/Yの測定結果を、有水晶体眼の結果と同様

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION