は、サイズV(64mm2)、I(1/4mm2)および明るさ4(1000asb)、2(100asb)の組み合わせからなるV/4、I/4、I/2とし、それぞれの視標による視野の範囲を示す等感度線(イソプター)およびマリオット盲点(以下、盲点)を視野図上に描画した。視野測定結果のコンピュータへの入力はデジタイザーで行い、視標の大きさおよび明るさとともに名前、年齢、カルテ番号、視力などを平成6年度に開発したデータベース3)に入力した。
対象を初回の視野測定がなされた年齢により、24歳まで、25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳、40〜44歳、45〜49歳、50〜54歳と5歳ごとの7つのグループに分けて動的視野の面積と周囲長の加齢による変化を検討した。平成7年度に提唱した算出方法により4)、視野の面積を立体角(単位:ステラディアン)、周囲長を角度(単位:ラディアン)で表示し、イソプターごとの面積および周囲長を求めた。
(2) 青錐体系視野
対象は、白内障以外の眼疾患を有さない20〜90歳代の有水晶体眼110眼および白内障術後の眼内レンズ挿入眼110眼であった。青錐体系反応の測定はHumphrey社製自動視野計に付属のshort wavelength automated perimetryによるblue on yellow perimetry(B/Y)を使用した。B/Yでは、530mmより短波長をカットするフィルターにより背景野は黄色、検査視標は440nmのフィルターを用いた青色光である。背景輝度は100cd/m2の高輝度であり、選択的に青錐体系反応の測定が可能な値に設定されている。閾値検査プログラム30‐2により視野30度内における青錐体系反応を測定し、年代別に視野の検査点ごとの平均値を算出した。対象を20および30歳代、40および50歳代、60歳代、70歳代、80および90歳代の5つの群に分けて検討した。
2. 視力の角年析
対象は、中間透光体、網膜、視野などに著変を認めず、眼内レンズ挿入術後6カ月以上経過観察可能であった281例507眼とした。男性113例195眼、女性168例312眼、年齢37〜92歳(平均年齢73歳)であった。視力検査は、通常の手詰まり視力表により術後1、3、6カ月に行い、経過中の最良