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標準純音聴力検査を施行し、500、1000、2000、4000Hzの気導聴力レベルの算術平均値を算出し、平均純音聴力レベルとした。

 

日本語の語音聴力検査

検査諸表として、日本聴覚医学会作製の67-S諸表テープを用いた。語音聴力検査の方法は、日本聴覚医学会の指針に従った。検査に先立ち語表テープに録音されている「レベル較正用1000Hz純音」がオージオメータのVLlメータでOdBを指すように調整した。検査では、語音聴取域値と語音弁別能の測定を行った。聴取した語音については、原則的に被験者に書き取らせる方法をとった。1桁数字リストによって50%明瞭度が得られる語音聴力レベルを[dB]で示し、これを語音聴取域値とした。また、単音節リストを用いて聴取レベルをl0dBごとに変えて、語音明瞭度曲線を描きその最高明瞭度を語音弁別能とした。

 

英語の語音聴力検査

 

検査に先立ち、語表CDに録音されたレベル較正用1000H純音をオージオメーターのVLlメーターのOdBに調節し、語音聴取域値と語音弁別能の測定を行った。

語音聴取域値検査には検査語表として、Centrl Institute for the Deaf(C.I.D.)Auditory Test W-1 1lst(Q/MASS:The Massachusetts Eye and Earinfimary,Boston,and QualitOne)のCDを用いた(表1)。語音聴取域値検査では、あらかじめ検査に用いるlistを順不同に印字したものを提示し、発音を確認した上で検査を行った。100%明瞭度の得られる聴取レベルから徐々に聴取レベルを下げ、50%明瞭度の得られる聴取レベルを求め、これを英語の語音聴取域値とした。

語音弁別検査には、検査語表としてC.I.D.Auntory Test W-22 hstを用いた(表2表3)。検査では、被験者の快適聴取レベル(MCL,most comfottable loudness level)で測定した正答率を英語の語音弁別能とした。英語の語音聴力検査では、聴取した語音を復唱させ、これを録音機器に録音した上で発音と受聴音の正誤判定を行った。

 

 

 

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