4. 整備計画
MTSAT-1を利用した初期MSAS整備工程の概要は次のとおり。
(1) 設計等・・・平成5年度から着手
(2) GNSSテストシステム・・・平成5年度から平成10年度(予定)電子航法研究所に構築
(3) GMS,MCS等・・・平成8〜10年度機器購入、プログラム作成、平成10年度設置、平成11年度調整
(4) MRS(標定局)・・・平成8年度システム設計(サイト選定)、平成9〜11年度標定局建設
(5) 運用開始・・・平成12年度(予定)
5. 導入効果
(1) 航空保安無線施設から構成される航空路を飛行するという概念にとらわれず、多数の航空保安無線施設を設置しないで経済的に、フレキシブルな飛行経路、進入方式及び出発方式等の設定が可能となり、管制間隔の短縮並びに経済性、柔軟性の高い飛行ルートの設定が可能となる。
(2) 滑走路の双方向からの非精密進入方式(CAT-1精密進入方式)の設定が可能となる。
(3) 基本的には、大部分からのVOR/DME等の従来型航空保安無線施設の段階的廃止が可能となる。