3. 機上ソフトウェアの基本設計
3.1 概要
機上システムに係る要求要件調査の結果明らかとなったソフトウェアに要求されている要件を満足することの出来るソフトウェアの基本的な設計を行った。
GPS衛星の測距情報、航法メッセージ及びWAAS衛星の測距情報、軌道情報、補正情報、完全性情報の流れの概要を図3.1に示す。
信号処理部(図中?)では、GPS及びWAAS衛星の信号の捕捉・追尾を行い、GPSの測距情報(擬似距離)と航法メッセージ、WAAS衛星の測距情報と航法メッセージを出力する。
WAAS航法メッセージには軌道情報、高速・長期・電離層補正データ、完全性情報が含まれ、?のWAAS航法メッセージ処理部に於いて、それぞれのデータ毎に定められた場所に記憶される。
高速及び長期補正を行う場合は、?-1で測位演算に使用するGPS衛星の擬似距離の補正を行い、?-2でGPS衛星の位置を補正する。
電離層補正を行う場合は、?-1において各衛星の電離層による遅延時間を計算し、GPS/WAAS衛星の擬似距離の補正に用いる。
完全性情報は、GPSのHEALTHY情報等とあわせて、?で測位に使用出来る衛星の決定や完全性のチェック方法の選択を行うために使用される。
測位に使用する全ての衛星に対して、単一のWAAS衛星からのメッセージがあれば、完全性はWAASによってチェックし、測位結果の精度をHPL WAAS、VPL WAASによって、推定する。
この場合、WAASの高速・長期・電離層補正データによる補正を行うか否かを外部