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MSASが機上受信機に提供する情報の各項目についてその概要を記述する。

2.1.1 測距情報の提供

MTSATからは、測距に使用出来る、GPSのL1と同一周波数で、GPSのC/Aコードと類似のコード(以下MSASコード)をスペクトラム拡散に使用した信号が放送される。

MSASコードは以下のような基準で選択された。

1) GPSシステムで使用されている1023ビットのゴールドコードと同一のファミリーに属すること。

2) GPSの信号に妨害を与えないこと

 

定義されたMSASコードを表2.1に示す。

 

・ MSASコードの発生

MSASコードは二つの10ビットのM系列の擬似雑音発生器(G1,G2)からの出力を組み合わせて発生させる点は従来のGPS C/Aコード発生と類似であるが、MSASコードを得るためには新たに二つの擬似雑音発生器相互の位相を調整する必要があり、従来の擬似雑音発生回路(G2)に遅延時間の制御回路もしくは初期値の設定回路を設ける必要がある。

 

 

 

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