ICSインターフェースには、チャイム音が一種類と数種類の音声が登録されているが、この音は対地衝突の警告用に使用しているため、今回の評価試験用には新たに別の喚起音(または音声)を登録する。
7.1.3 データ処理部
データ処理部には、汎用のノートパソコンにハラレルインターフェースカードおよびシリアルインターフェースカードを挿入したものを利用する。ディスクリート信号およびシリアル信号のレベルを整合させるための回路をまとめて防振構造のシャーシに収納する。
基本的に全てのデータがデータ処理部を通過し、データフォーマット変換やデータ保存など機上評価装置全体のデータフローが管理される。データ処理部でできるだけ前処理を行うことで、データ表示部側の処理の軽減を図る。
7.1.4 GPSアンテナ・アンテナ分配器
本機上評価装置の構成ではGPS信号がACARS通信部とデータ表示部の両方で必要となるため、GPSアンテナの信号をアンテナ分配器で2つのユニットに分配する。このためGPSアンテナには、内蔵されているプリアンプのゲインの高いS67-1575-49相当品を、アンテナ分配器には小型で低損失なヒロセのHDH-01503GHD相当品を利用する。
7.1.5 VHFアンテナ
ACARSの通信を行うためにVHFアンテナを使用する。機体に既に搭載されているアンテナが利用可能な場合を除き、別途アンテナを取り付けて評価試験を行う。
7.1.6 プリンタ
小型のサーマルプリンタCBM-230相当品を利用する。