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6.2 機能

 

本節では、地上評価装置が提供する機能を列挙し、それぞれの処理について解説する。

 

6.2.1 JDLCとの通信

 

地上評価装置はアビコム・ジャパン社のJDLCを介して、機上側との空地データリンクを実現する。JDLCとの通信プロトコルにはAX.25およびBATAPを使用し、通信回線にはディジタル専用回線を利用する。

なお、今回の評価試験において使用するACARSメッセージには、ATSとAOCが混在するため、ATS用とAOC用の2本の論理チャネルを多重化してJDLCと接続し、送受信するメッセージの種別により論理チャネルの使い分けを行う。

 

148-1.gif

 

また、全ての通信内容は、送受信した時刻とメッセージ単位の区切りを付加し、テキスト形式で通信ログファイルに記録し、評価試験結果の解析に利用する

 

6.2.2 空地データリンク・アプリケーション処理

 

空地データリンクで取り扱うアプリケーションの処理機能を以下に説明する。

 

(1)位置通報受信処理

機上側からの位置通報を受信し、マップ画面上に航空機のシンボルやタグを表示するほか、周辺の航空機に対してトラフィック情報として提供するものである。

機上側からの位置通報の内容としては、航空機の航空機識別、時刻、緯度、経度、高度等の情報が含まれる。

位置通報は地上側の操作および機上側からのリクエストにより開始(終了)可能である。

 

 

 

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