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5.3.2 出発(到着)時刻通報

 

「出発(到着)時刻通報」は自機が離陸(または着陸)したことを機上評価装置が自動的に検出し、地上評価装置にその事実を自動通報するものである。地上評価装置は受信した出発(到着)時刻の通報をもとにデータベースを作成し、運航管理を行うことができる。

 

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(1)小型機の運航管理において必要な通報

大型機では運航管理用にOOOI(Spot Out、Take Off、On Ground、Spot In)のイベントをACARSで通報している。Spot outおよびSpot Inは、エアラインとしての乗客乗降、荷物の積降ろしのために通報される時刻であり、小型機の運航管理のためには離陸(Take Off)および着陸(On Ground)の2つのイベント通報が適当と考えられる。

 

(2)送信判定

通常、大型機では脚にセンサが装備され、荷重によるストラットの伸び縮みから離陸・着陸の判定を行っているが、ヘリコプ夕等の小型機においては一般にこの種のセンサは取り付けられていない。そこで「離着陸の際には必ず高度の変化がある一定以上存在すること」「離陸前・着陸後は速度ゼロであること」を考慮して、GPSで測定される対地速度と気圧高度計からの高度をデータ源として判定を行う。

 

 

 

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