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・ドアの開閉センサ

・ブレーキのセンサ

小型機においては、一般にデータバス化がなされていないため、機上に新たにセンサを追加することは設置費用の面で難しい。そのため、例えば離着陸時刻の自動通報を行う場合は既存の情報の組み合わせ(例:速度十高度)で送信処理を行うか、ボタン操作で送信する方法が考えられる。

 

4.2.4 気象情報の提供

 

現在の小型機運航においては気象情報に関するニーズは、ユーザニーズ、社会的ニーズとも非常に高い。特に機上では単なる文字情報の表示ではなく、パイロットが容易に気象状況を把握可能となる画像表示による気象情報提供が不可欠となる。

気象情報の提供を行っているシステムを表4-7に示す。

 

(1)送信種別

気象情報は各航空機に共通して重要な情報であり定期的な更新が望まれるため、放送型データリンクが適していると考えられる。

しかし、画像データは非常に大容量のため、広範囲のデータを送信する場合は分解能が限定され、逆に分解能の高いデータは送信範囲が限定される。従ってある程度の分解能で気象情報を送信する場合には送信範囲を限定する必要があるため、大型機のように運航距離が長い場合は例えば「目的空港の気象情報」のように機上からリクエストを行うことによって送信範囲を限定可能なアドレス指定型が必要となる。

しかし小型機運航のように運航距離が短い場合は常に自機周辺の気象情報が入手できれば十分であり、放送型で送信範囲が限定できるため、リクエストは特に必要ない。

(図4-4参照)

 

 

 

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