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3.7.2.3 ハンドオフ

 

3.7.2.3.1 同一GNI

 

航空機が、同一GNIのサービスを受ける新しい網に移管する場合、GNIと航空機との間のデータリンクは、前の地上局から新しい地上局へ再指示されるものとする。これを実現するため、航空機は、最初、前の網内にいる間に3.7.2.2.1に示された手順を実行するものとする。その後、航空機が新しい網に入ったところでリンク・ステータスを復帰させるために、3.7.2.1項に示されるリンク確立手順が使用されるものとする。データリンク層が網を切り替える間、サブネットワークのヴァーチャル・コネクションは、乱されないで維持されるものとする。

 

3.7.2.3.2 異なるGNI

 

航空機が、異なるGNIのサービスを受ける、新しい網に移管する場合、前のGNIと航空機との間のデータリンクは、先行の動作に依存して、3.7.2.2.1項または3.7.2.2.2項で示されるように切断されるものとする。新しいデータリンクは、3.7.2.1項に示されるリンク確立手順に従って確立されるものとする。

 

3.7.2.4 回復

 

GNIが、そのISO8208及びデータリンク・ステート・マシンを喪失した場合、回復手順が起動されるものとする。地上及び航空機の両VDLは、応答するすべての航空機とのコネクションが再確立されるまで、回復モードで作動するものとする。

地上は、回復状態に入った後、回復(Recovery)メッセージを一斉同報して、すべての航空機に対し同じ状態に入るよう指示をするものとする。回復状態の間、航空機は、地上局によって一機一機順々にポーリングされるものとする。データ・サービス及び3V1Dなしのシステム構成に対して、すべての航空機はポーリングされ、かつF.1.9項により網加入要求メッセージによって応答して、ICAOアドレスと自局IDとの間の連携を構築するものとする。無線機がシステム構成支援データ・サービスにて作動している場合、アップリンクされた回復メッセージの予約応答(Reservation Response)フィールドを受信すると、航空機は、そのICAOアドレス、以前に割り当てられた自局ID、及びサブネットワークDTEアドレスを、V/D(データ)バーストを介して地上へ送信するものとする。このメッセージ内に含まれるのは、伝送を待っている何らかのメッセージの指示であるものとする。航空機はまた、XID要求フレーム及びサブネットワークのリスタート要求(RESTART REQUEST)パケットをダウンリンクするものとする。この情報は、地上局により使用されて、各航空機に対するサブネットワーク接続の再確立を促進するものとする。

注1) 回復手順は、これが呼び出される時に、まだ地上局の覆域内に存在する航空機との

 

 

 

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