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3.7.2.1.2 網加入

 

この手順は、機上局が網加入要求(Net Entry Request)メッセージを伝送する場合に、始まるものとする。メッセージが伝送された後、航空機は、地上応答を待つものとする。TL1 MACサイクルの間に応答を受信できない場合、航空機は、網加入要求メッセージを再送信するものとする。NL1回の試行後は、SN-SMEに通知するものとする。

TL1タイマが満了する前に網加入応答(Net Entry Response)メッセージを受信した場合、機上局は、初期ポーリング応答メッセージを次のMACサイクルの間に伝送するものとする。網加入応答メッセージが“前のリンク維持”のタイプである場合、航空機のTL3タイマを停止するものとする。

網加入要求メッセージを受信すると、地上は、航空機のICAO番号を点検するものとする。この番号が、自局IDを割り当てられており、TL3タイマが開始されていない場合、地上は、“前のリンク維持”タイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。

初期ポーリング応答メッセージを受信した場合、地上局は、要求している航空機を次のMACサイクルの間にボーリングするものとする。

航空機のICAO番号が、自局IDを割り当てられていない場合、地上は、次の利用可能な自局ユーザ(Local User)IDを要求する航空機に割り当てるものとし、未決定の切断リンク・テーブルは、吟味されるものとする。航空機ICAO番号がテーブル中にある場合、リンク・ステータスは、元に戻されるものとし、TL3タイマは停止され、リンク・ポート・アドレスは、新しい無線局ポート・アドレスに変更されるものとする。地上は、“前のリンク維持”タイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。初期ポーリング応答メッセージを受信した場合、地上側は、要求している航空機を次のMACサイクルの間にポーリングするものとする。

航空機ICAO番号がテーブル中に無い場合、地上は、“前のリンク無し”のタイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。航空機ルータのDTEアドレス・サフィックスを含む初期ポーリング応答メッセージを航空機から受信すると、地上LMEは、要求している航空機を次のMACサイクルの間にポーリングして、接続事象(Join Event)パケットを形成し、これは航空機のDTEアドレスを含むが、これを、自局地上網インタフェース(GNI)と直接接続するすべての地上ルータに配信するものとする。

要求している航空機が、初期ポーリング応答メッセージの伝送後の次のMACサイクルの間に地上からのポーリングを受信しない場合、網加入手順を再スタートするものとする。

注) GNIは、複数の地上局に亘るコネクション管理機態を提供するが、これはそれらの地上局によってサービスを受ける航空機に対して同一のサブネットワーク・コネクションが維持されるように計らうものである。GNIに関する記述は、ガイダンス・マテリアルに示されている。

 

 

 

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