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ートする必要がある。このスタートが何らかの原因で、遅延する場合はその旨管制官へ報告する義務がある。この状態は、自動的にFMSで検出され、〈4〉の電文としてネットワークを経由し、フローコントロールへ伝達される。

 

(2)地上走行

地上走行に先立ち、パイロットはATIS(Automatic Terminal Information Service)のデータを入手する〈5〉。これは、FIS(Flight Information Service)に分類されるデータである。

ATISのデータを入手後パイロットは地上走行の許可を音声により要求する。

この要求に対する承認は最新の風向風速データと走行経路の情報が含まれている。これらのデータはFMSに入力され、気圧高度等が自動的に調整される。

その後、飛行場管制席(タワー)へ引き継がれる。

 

(3)離陸

タワー周波数に切り換わった後の確認はディジタル的に行われる。〈9〉滑走路端に到着後、離陸許可を待つ。この離陸許可はFMSにも入力され、離陸モードへの切換等に条件を付加し、誤判断を防止する。

離陸滑走開始後、FMSが離陸を検出した時点に於いてフローコントロールへ離陸予定時刻と実際の離陸時刻を伝達するとともに、航空会社のネットワークにログインし、こちらにも連絡する。〈11〉

速やかに出域管制席にハンドオフされる。この場合、タイムスロットCを利用した118.003チャネルが自動的に選択される。〈12〉,〈13〉

 

(4)出域管制(レーダー)

レーダーコンタクトと同時にコンタクトされた位置が機上のFMSへ伝送され、ND(Navigation Display)に表示される。この位置が機上のINSからの位置と一致することが確認され、パイロットの認識と管制官の認識が一致する。〈14〉

その後、ADS-C機能により機上のコンピュータが認識している自機位置が管制席のコンピュータへ伝送される。〈15〉

ADS-Cが正常に開始された旨が機上に連絡される。〈16〉

飛行空域のトラフィックが機上のNDに表示される。この機能はTIS

 

 

 

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