2.5.4 実験結果に関する考察
本実験では、同一のネットワーク、AVICOMという同一のサービスプロバイダー環境内で行われた。今後、実運航にてデータリンク管制移管が行われる際には、異なったネットワーク、異なったサービスプロバイダー間にて管制移管が行われる場合が出てくることになる。
また、本邦以外の管制機関を調査したところ、CPDLCの「END SERVICE」をUPLINKした場合、「MONOTOR......」等のメッセージを付加して送信している場合があった。本試験では、単体で「END SERVICE」メッセージをUPLINKしたが、実運航では飛行する空域により違う場合があることを留意しなければならない。
また、管制移管中、現在の管制機関とリンクしているネットワーク障害が発生した場合や次の管制予定の機関とリンクしているネットワーク障害が発生した際の機上及び地上側の運用手順を確立する必要があると考えられる。