(2) 日本航空に設置した地上試験システム
日本航空に設置した地上試験システムは、日本航空の運航管理システムと疑似管制データ通信端末から構成される。
運航管理システムの機能はUPLINKメッセージ処理とDOWNLINKメッセージ処理に大別される。UPLINKメッセージ処理機能は、必要なアプリケーション・メッセージ(AFN,CPDLC,ADS)を疑似管制データ通信端末から受けとり、通信用の属性を付加しサービスプロバイダーに送信する機能である。一方、DOWNLINKメッセージ処理機能は、FANS-1パッケージ装備機よりDOWNLINKされる3種類(AFN,CPDLC,ADS)のメッセージを運航管理システムで受信し、そのデータを解析し、疑似管制データ通信端末へ送信する機能である。
疑似管制データ通信端末の主要機能は、以下の通りである。
? AFN,CPDLC,ADSのUPLINKメッセージを作成し運航管理システムに送信する機能
? 管制データ(AFN,CPDLC,ADS)のリアルタイム表示機能
? 航空路表示機能 など
図2.1.1.1-3に地上試験システムの機能概要を示す。
