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・7月31日(木)

朝、空港近くの師勝町庁を訪問、長瀬町長を表敬した。町長の説明で師勝町は多くの名古屋航空少年団員が住んでおり、以前何人もの団員が日米交換で訪米しており、町長も少年団を誇りに思っていた。又、ボランティア活動にも力を入れており、町をあげてのゴミなしデーには、もちろん名古屋航空少年団も参加。大活躍しているとのことであった。

CAPもボランティア団体であり、ボランティア活動がいかに大切を共感していた。

そのあと、空港に隣接する三菱重工で復元されたゼロ戦を見学、はじめて見る日本の名戦闘機に非常に興味を示し、さかんに写真を撮っていた。

空港で昼食とショッピングを楽しんだあと少年団の特別なご厚意により中日新聞社の小型機で訪日団全員が名古屋市上空のフライトを楽しんだ、訪日団員はフライト、ライセンスをもっているものもおり非常に喜んでいた。これで名古屋地区の行事を全部終了し、長い様で短かかった名古屋での滞在も終り、名古屋航空少年団、受け入れ家族の方となごりをおしみつつ、名古屋駅より東京へ向った。

・8月1曰(金)

都内の滞在は最後なので新橋、浅草、銀座、上野と朝早くから夕方まで東京でのショッピングと見物を充分に楽しんだ。

午後6時から東京での宿舎になっているメルパルクで財団主催の歓送会(サヨナラパーティ)に出席した。

出席者は東京近郊の航空少年団団長、訪米航空青年OB、ボランティアで参加してくれた方々、財団関係者多数が出席し、和やかな雰囲気の中で終始した。

宴途中で訪日団エスコートより訪日の記念として財団理事長に楯と関係者に感謝状の贈呈があり、又、財団理事長より訪日団7名に訪日記念として金杯が贈呈された。

又、エスコートのスピーチは以下のとおりである。

「皆さん、こんばんわ。私はエスコートのジェフリー・ラングレイと申します。私はこの度米国CAPを代表する6名のカデットたちを引率し、訪日する機会を得ましたことを大変光栄に思っております。米国では、日米航空青年の国際相互研修に参加することは、もっとも名誉あることの一つとされております。私たち訪日団のメンバーには、社会人もいれば学生もおり、また大都市の出身者もいれば小さな田舎町から来た者もおります。私たちはこの度の研修に参加して、生涯忘れることができない貴重な経験をさせていただきましたが、振り返ってみると今年の1月にこの研修に応募したことが、つい昨日のことのように思い出されます。

この度の訪日は、私たちにとって一生に一度の機会であると思っております。過去に外国との相互研修に参加した者たちが口をそろえて言うことは、日本が最高だと言うことです。

そしてまた私たちも、そのことを実際に肌で感じることができました。私たち訪日団のメンバーは、来日するまでお互いの面識はありませんでしたが、エスコートの田林さん、溝添さん、田辺さんのおかげで、2週間の滞在中に十分親交を深めることができました。

滞在中には、東京のすばらしいお寺を拝観したり、ディズニーランドでミッキーマウスと遊んだり、京都を観光したりと、すべてが楽しいことばかりでした。特に名古屋では、ホストファミリーの皆さんとの時間を、とても有意義に過ごすことができました。このような貴重な経験をすることができましたのも、ひとえに皆様方のご支援があったからこそと思っております。私たちは皆様方のご尽力に対して大変感謝いたしております。また皆様方と友好・親善を深めることができたことを胸にして帰国するつもりでおります。そして日本が今後とも米国との相互研修の良きパートナーであることを確信いたしております。最後になりましたが、このようなすばらしい機会を与えていただいたことに対して、今一度感謝申し上げて、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

・8月2日(土)

最終日、各人お土産で膨らんだバックを抱え成田空港へ向かった。

帰国も到着と同様NW86(13:45)、UA876(15:50)、NW18(16:05)、DA52(17:25)の4便に別れての帰国となつた。全員で日本での最後の昼食を一緒にとり、それぞれ帰国していく各人を出国ゲート前で見送り、付添者としての任を果たした。

 

 

 

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