4. 訪米航空青年感想文
「IACEに参加して」
神奈航空少年団 三好洋之
私は以前にもこのプログラムに応募した事があるが、今回の応募は年齢的にも生活環境的にも最後のチャンスであって、航空少年団を続けてきた中で一度どうしても参加してみたかったプログラムだった。その今回参加する事ができ、大変嬉しく感じた。出発前は渡米の情報の少なさに焦りを感じたが、航空少年団の代表として行く分の準備と、数回の渡航の経験で得た知識とで、数日前から準備を始めてすぐの出発となった。日程、行動の記録は他のページにあると思うが、本当にこれでもか、という程に時間的、内容的に濃いもので数々の施設を案内して頂き、また多くの人々と交流する機会を得た。
今年度のプログラムから国内研修がなくなって、その分米国での日程が伸び、ワシントンDCで開かれるこのIACEプログラムの開会式的なパーティー、及び報告会を含めた事後のパーティーに参加してきた。米国に入り、国内線の空路を乗り継いでホテルに着いてからの初めてのプログラムがアメリカCAPのエスコートによる世界から来た学生達とワシントンDC市内の見学、及びこのパーティーだった。何か国の学生達と話したか分からないが、彼らは若い。私の年を越える学生はそういない。そして国の主義の違い、社会環境の違いがあったとしても、彼等のほとんどは航空(民間、軍を問わず)、宇宙に興味を持ち、将来はこの方面への就職を希望していた。またグライダーに乗っている学生が多く、国民に広く浸透しているのに感心した。ワシントンDC市内は他にスミソニアン航空宇宙博物館、アーリントン墓地、リンカーン記念館、ホワイトハウス、ワシントンモニュメント等を見て歩いた。スミソニアンは、日本のそれよりももっと市民向けで規模も大きく、普段の日なのにさながら博覧会のような人の数だった。アーリントン墓地は、現在までの英雄に絶える事なく花が飾られ、国歌と敬礼によって弔われていてその荘厳さに感心した。朝鮮戦争の記念のモニュメントもあって、その時にあった事をモニュメントにし記念に残し、それをまた国民が自らみてまわる国民性に違いを感じた。ベンダゴンの中の見学では、パンフレットにもあったが、とても多くの人が働いていて、英雄をたたえるコーナーがあり、また国防という重要な省庁にもかかわらず、各国の人々をいれてしまう迎え方にもおどろいた。海軍の数年に1回という演奏会にも招待して頂いた。エスコートの問題で、行く事に半分あきらめかけていたが、つたない英語で説明をしてOK!と連れていってくれた演奏会だった。銃を扱う腕前にしても、楽器を扱う腕前にしても一流であったと思う。
翌日から各国の学生ともワシントンDCをはなれて、それぞれの受け入れ州へと分かれていった。2か国で1つの州というところもあったが日本は単独での移動となっていた。