さて世の中は、行財政改革、金融制度のビックバンあるいは業界における諸々の不祥事の発覚、また高齢化社会に対応した保険制度の見直し、地球温暖化問題・廃棄物問題など、戦後の日本社会あるいは世界全体が置き去りにしてきた課題が山積みである。当然、来たる21世紀を担う今の子供たちは、先人が残してくれたこの難解な宿題の解決に大変な労力を投入しなければならなくなるであろう。
ところで、もうひとつの深刻な問題は、すべて経済的理念優先の大人社会が子供たちに与える影響によって派生してきた問題である。子供たちの心に写る現代社会の環境や情報、また大人社会の動きといった風景は、すべてとは言わないが、子供の心理に負の要因をもたらすものがあまりに氾濫し、日常的でありすぎる。結果、どういう現象が出てきたかは言を待たない。今後、航空少年団活動に携わっていくことになったわけだが、以上のような問題意識も持ちながら、活動を行っていかなければならないと思っている。
一方、大人の発想だけで、また従来の活動を反省し見直すこともなく実施していったのでは、負の風景を持った日常的なものと同様なものとして子供の心に写ることになり、前述した大人の過ちを単にくり返すことになる。前科があるだけに真に要注意である。
今後とも、航空環境から遠く離れた浮羽朝倉団にとっては、本部をはじめ各近隣団の方々のご支援を受けながら活動に取り組むことになるが、まずは子供たちと共同して行事を組み立て、実施して行けたらと思っている。厳しい未来が待ち受けている子供たちが逞しく育ってくれることを願い、自分なりに可能な限り応援していきたい。
幹部団員向け航空教室に参加して
宮崎航空少牛団 改井宣隆
4年ぶりに参加させていただいた「航空教室」でしたが、1泊2日という短い期間ではありましたが大変充実した内容でした。
さて、今回参加させていただいた感想をいくつか述べたいと思います。
まず教室の場所、羽田綜合センターで行なわれた訳ですが、プログラム内容から見てもベストな場所であったと思います。その訳は私達地方からの参加者にとって空港から至近距離であった。また本部事務局を1度は見てみたいという気持ちを満足させていだだけた。等々の理由からであります。
次に教室の内容ですが、一部反省会でも出たように各回の意見、情報交換の場が公式に長めの時間設けられると良かったかと思います。その他の座学も有意義なものがたくさんありましたが、実際に第一線で活動している幹部団員の私にとっては、団員の指導方法や指導プログラムの組み方等の実戦に即した時間があっても良かったように思われます。
反面、羽田空港の見学はとっても印象に残るものでした。地元空港のレーダー室や、タワーとはまた違った大空港の迫力や仕事内容を実感することができました。