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<研修内容>

1) 自己紹介

年齢構成は、16歳から64歳まで。北海道から鹿児島まで全国から集まった男女30名の幹部団員による自己紹介が行われた。この混成部隊で大丈夫か、と心配のうちに研修が開始された。

2) 団体指導の基本(座学と屋外での実技)

団体活動の指導の方法についての訓練を受ける機会は少ない。現在、ともすればダラダラしがちな団体行動をピシッと秩序あるものにするため、起立、礼、に始まる号令のかけ方、整列、点呼、移動等の指示の出し方等々、基本について研修が行われた。教官は、経験豊富な名古屋航空少年団の教官に依頼した。(なお、今回は時間の都合で救急法、結索法等の研修ができなかった。)

3) 紙飛行機製作について

紙飛行機の製作を通じて、航空機の飛行理論を学ぶことは有意義なことである。講師には、紙飛行機協会の黒田先生に依頼した。紙飛行機を如何に精密に製作し、如何に飛行させるかを学ぶことは、団に帰って少年団員に作り方を教えるため大いに役立つものである。

4) 現在の航空機

今回は学習の機会の少ないヘリコプターに関する講義で、固定翼機との特性の違い、利点、欠点等々わかり易く講義が行われた。講師には、元運輸省事故調査委員会の委員であった宮内先生に依頼した。今回の研修用のために特別に作成された教材が使用された。

5) 航空青少年の国際交歓について

日米の航空少年団による国際交流は、この20年間毎年行われてきた大きなイベントの一つである。これの意義について再認識する必要を考えた。今回、かつて訪米団の一員として参加した団員が実際に体験してきた事実を、ビデオ映像を使用して詳細に報告、説明を行った。また、米国からの訪日団を迎えてエスコートした団員からは、米国の少年団が日本で何を感じ、何を望んでいたか等について、ざっくばらんに感想を話してもらった。

この講義の反応は大きく、各団共、もっとホームステイを引き受けたいとか、エスコートを分担したい等の意見がでた。また、訪米団についても、もっと積極的に団員を応募させたいとの声が上がっていた。大きく盛り上がった講義の一つであった。

 

 

 

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