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4 応急処置

 

まず初めに、この言葉を順番に頭の中に入れて置いてほしい。

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水上オートバイの怪我は、2種類に分けられる。ひとつは、ぶつけた(打撲)ひねった(捻挫) 切った(切創)折った(骨折)といった命にあまり関わらないものと、ふたつめは一刻の時間も猶予も許されない生命に関わるものに分けられる。

打撲・捻挫・骨折などスポーツにまつわる外傷は、水上オートバイに限らず応急処置として最初はとにかく安静にさせる。

 

<頭を強打した場合>

受傷直後なにも問題がなくても少し時間が経過してくると脳のなかに少しずつ出血し、数時間のちに急に意識が低下して危険な状態になることがある。滅多に起こるものではないが、頭をひどくぶつけた場合、本人もまわりの仲間も一応注意しておいた方がよいでしょう。

 

<骨折・捻挫の場合>

レントゲン写真を見てみないことには診断がつかないが、骨折も捻挫も動かないように固定する。その方法としては、副木を当てて布で巻くか、また厚めのタオルでぐるぐる巻くだけでもかなり痛みが楽になる。

次に行うことは冷却であるビニール袋に水を入れて当てておく、とにかくガンガン冷やす湿布を貼るのは無意味である。

最後に挙上する。外傷部位を心臓よりも高い位置する。上肢であれは手を挙げておく、下肢の場合足の下に台を入れて横になり寝ている。骨折も捻挫も皮膚の下でかなり出血するため手足がパンパンに腫れてきて大変なことになる。

めやすとして足の場合何とか足をついて歩ければ捻挫、全く足をつけなければ骨折である。

 

<切創の場合>

傷口をタオル等でしっかり押さえつけておく。タオルで押さえておけば切れた血管自体が収縮して自然に血が止まるものである。

以上の応急処置を行って病院で治療を受けてください。

 

 

 

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