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《命に関わる状態とは》

 

意識がない・呼掛けても答えない・脈が触れない・顔が青い・手足が冷たいといった状況である。

人にとって最も大切なのが、呼吸である。患者が呼吸をしているかどうか確認する。方法として口の上に手を当ててみるか、また胸が動いているか見る。体の臓器は、全て酸素が行かなくなるとすぐにダメになってしまう。その中でも特に弱いのが脳で、3分酸素が途切れると4人に1人、それが5分になると4人3人が死んでしまう。万一助かったとしても脳だけが死んで他の臓器・心臓・肺等のみが生きている"脳死"という状態になる。

 

《人工呼吸》

 

通常意識の無くなった人は、舌が後に落ち込んみ喉をふさいでしまう、これでは酸素が体内に入らない。更に自分で呼吸できない患者には、外から酸素を送り込んでやらなくてはならない。これが気道確保及び人工呼吸である。こればかりは体で覚えなくてはいけない。しっかり実習して下さい。

気道確保して人工呼吸をしても体内に入った酸素が脳に行かなくては意味がない。肺から入った酸素は、血液で各臓器へと運ばれる。この役割をするのが心臓である。患者の心臓が動いていないなら心臓マッサージを行う。患者を固い板の上に寝かせてすること。砂浜では、あまり好ましくない。思いきり自分の体重をかけること。

★1人で行う時 1秒1回で15回心臓マッサージ 2回人工呼吸

★2人で行う時 1秒1回で 5回心臓マッサージ 1回人工呼吸

生命に関わる状態は、最初の3分が全てです。 何も出来ずに見ているだけでなくやるべき事をやって病院へ運んで下さい。

 

 

 

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