〇 赤石山脈に薄い雲が笠状にかぶると雨が降る。(静岡・吉田地方)
南アルプスの赤石山にすっぽり雲がかかると雨が降るということです。
〇 伊豆山に雲が出来ると北東の風が強い。(静岡・地頭方地方)東寄りの風は伊豆の山に遮られて上昇気流となり雲を発生する。遠くからこれを見て、北東風の強くなる前兆としたのでしょう。
〇 三津山に雲をつくるとき凪。(静岡・静浦地方)
〇 大山に雲がかかるときは夕立。(神奈川・小坪地方)
〇 午後大山に雲がかかると北西の風強く雨。(神奈川・三崎地方)
〇 西の竹の子山に雲が入ると雨。(千葉・太海地方)
III. 洋上に孤立した島に生じる雲
〇 伊豆七島の利島の頂上に笠雲が現れれば雨近し。(神奈川・長井地方)
利島は洋上に孤立した島で、笠雲が現れることは西の方に低気圧の前線、または気圧の谷があって、それが東に進みはじめたことを意味しており、天気の崩れを示す前兆です。主峰は宮塚山(508メートル)です。